2素子エスパアンテナの指向性可変性能の素子長・素子間隔依存性(アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)

概要

論文の詳細を見る
本稿では,2素子エスパアンテナの指向性可変性能の素子間隔および給電素子長依存性を調べる.このため,指向性可変性能指標として,ΔFBR (Front to Back Ratio), ΔEBR (End-fire to Broadside Ratio), ΔCBW (Cumulative Beam Width), ΔLLL (Locus Line Length), Ipod (Index of Pseudo-Orthogonal Directivity), RDC (Reactance Domain Correlation)を定義する.さらに,各アンテナ素子に流れる電流分布の比と,指向性可変性能指標の関係を示す.FDTD法および空間分布イミタンス行列法によるシミュレーションの結果,給電素子長が0.45λ近傍において,ΔEBR, ΔCBW, ΔLLLは最適値となる.また,給電素子長0.6λ近傍において, ΔFBR, Ipod, RDC^^-は最適値を得る.さらに,リアクタンスX=0Ωに固定した電流分布の比は,高い指向性可変性能を有するアンテナ構造の設計指針となる
2010-11-03