ジアシルグリセロール(DAG)食用油とグリシドール脂肪酸エステルのラット乳腺発がんへの影響
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概要
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ジアシルグリセロール(DAG)食用油をヒト c-Ha-ras 遺伝子導入ラット (Hras128) に14週間口腔内滴下投与した結果,暴露部位から離れた乳腺に発がんプロモーション作用が認められた. 乳がん組織においてPKCの誘導がみられた. また,5週間のDAG食用油短期暴露試験でも乳腺組織においてPKC発現が誘導された. よって,DAGはPKC誘導によりHras128乳腺発がんを促進する可能性がある. インシリコ解析ではグリシドール脂肪酸エステルおよびグリシドールとPKCタンパクとの結合性が予測された. 私達の研究グループで新規に開発したカラムスイッチングHPLC/MS法を用いたグリシドール脂肪酸エステルの定量についても紹介する. 本研究は北海道大学水産科学研究院板橋豊教授との共同研究を含む.
- 2011-03-01
著者
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