日本からブラジルへ帰国した子どもたちの教育
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概要
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2008年には在日ブラジル人人口は31万人を超えており、その多くは非正規労働者として主に零細企業で働いていた。しかし、同年の世界経済不況の影響で在日外国人の多くは失業の問題に直面し、日本での生活が困難になった。そのなか、2009年12月現在では、約5万人のブラジル人が家族とともに帰国している。 本稿では、日本からブラジルへ帰国した子どもたちに焦点を当て、彼・彼女らのブラジルでの教育における実態とその諸問題を取り上げる。帰国した子どもたちの中には日本生まれで、初めてブラジルへ行くケースも少なくない。またその中でも初めてポルトガル語の読み書きを学ぶ子どもも含まれている。ここでは、日本からブラジルへ帰国した16名の子どもたちを対象にしたインタビュー調査の結果を基にしている。
著者
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