メンタルヘルス向上にむけた看護実践 : 新入社員の主体的活動の評価および看護実践の分析
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概要
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本研究は2つの目的を持つ。1つはメンタルヘルス向上にむけて職場の環境を改善するために、研究者と協働した対象者の主体的活動の変化を明らかにすることである。もう1つは、その変化を促した産業看護実践の内容を分析することである。対象者は情報技術サービス会社のシステムエンジニアである新入社員4名である。研究者と対象者は、ソフトシステム方法論に基づいてメンタルヘルス向上にむけた職場の環境改善計画を共に立案し、実施した。参加者の主体的活動はコーピング測定およびインタビューにより評価された。さらに、フィールドノートから研究者の看護実践内容が質的に分析された。これらの結果、上司や先輩に相談するという主体的活動が高まったことが対象者において認められた。質的な分析から5領域32項目の看護実践が示唆された。それは【悪者をつくらない】、【本音で接する】、【気づきを促がす】、【コーピング習得を促す】などであった。
著者
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