精神科外来フロアにおける外来患者のニーズの探索 : 外来者体験実習における看護学生の感想より
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概要
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目的 本研究の目的は、精神科外来者体験実習に臨んだ看護学生が抱いた感想を明らかにし、外来患者のニーズにつながる示唆を得ることである。方法 看護学生の実習記録を研究対象とし、フレームワークアプローチを用いて分析した。看護学生に対しては、研究参加が自由意思であること、それによる成績への影響がないことを保証した。結果 周囲の環境に対する看護学生の感想として【安楽でない】、【待ち時間が長い】というカテゴリーが抽出された。また看護学生は他の患者の言動や行動に不安を感じ、我慢していたことが明らかとなり、【他の患者の様子から落ち着かない】というカテゴリーが抽出された。さらに看護学生は、話し相手もなく心細く感じたことを記録しており、この【とても心細い】はこれらの感想の中核であると分析された。結論 本研究結果は、外来患者のニーズを示唆する可能性があると考えられた。看護ケアとして、外来患者の様子に十分配慮することや、待ち時間を有効利用するための工夫が重要である。
- 2009-05-31
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