思考的スキル育成の観点から構築する食物学習
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概要
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本報告では,栄養的バランスの取れた食事を整えることのできる能力を育成する学習を,思考的スキル育成の観点から構築し,その具体化のための教材について検討する。マルザノの行動モデルを援用し,認知体系において推論,比較等を行い,情報を処理する過程における思考的スキルを育成する学習として具体化する。すなわち,「スタンダード食品」の栄養価を理解させ,その食品の栄養価を手がか叫こ他の食品の栄養価を推論,比較し食品の栄養価を弁別,一般化する学習,栄養的バランスの取れた食事モデルを使用して,「スタンダード食品」を手がかりに,食品の栄養価を推論し,食品の組み合わせ方を思考する学習が考えられる。これらの学習により知識を体系化する思考的スキル,日常生活の中で,食事の栄養価を判断する思考的スキルが育成出来ると考える。「スタンダード食品」の栄養価は,シール(○)の個数と色で認知させることとし,それを基準に推論,比較等が可能な「食品-栄養素充足率カード」を開発し,効果を検討した。
- 2007-06-10
著者
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