歴史学研究方法の構造化に基づく歴史教育内容編成改革 : Longman社歴史教科書の場合
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概要
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本小論の目的は,イギリスのLongman社が1970年代から1980年代にかけて発行した初等・中等用の2つのシリーズを手がかりとして,そのシリーズの内容編成を解明することである。なぜなら両シリーズが,歴史教育の根本的な問題である学習の皮相化と無批判的な現状肯定意識の形成という2つを克服する試みとして組織された,と見なしうる独自の内容編成となっているからである。そのため両シリーズを手がかりとして,そこに内在する教育内容編成の構造と原理を解明・抽出し,その編成構造と原理の歴史的意義を解明する。分析の結果,歴史学研究的教育内容編成として定義づけられるような,両シリーズの教育内容編成の構造と原理を解明し,そうした構造と原理に基づく先述の問題点の克服方略を明らかにした。
- 2006-09-10
著者
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