学校教育における「健康教育」の方向性を探る : 女子大学生の肥痩意識と痩身行動に関する調査研究から
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概要
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本研究の目的は,学校教育における『健康教育』の方向性を探ることにある。その基礎研究として,今回は女子大学生の肥痩意識と痩身行動に関する調査・分析を行った。その結果,(1)「痩身願望」が強く,自身の体型認識も,標準体型でありながら「太っている」という誤った認識がされていた。(2)「体型が気になり始めた年齢」が「第二次性徴」の出現時期とほぼ一致しており,性徴による体型の変化を「太った」と誤解し,「痩せたい」と思うようになるのではないかと推察された。この時期に学校教育において教科の枠を越え,「性徴」に関する知識を深め,自身の体型変化を的確に受け止める力を養うことが重要だと考えられた。(3)初めて痩身行動を行った年齢は,高校生時代が多く,また,欠食や絶食によるダイエットを行っており健康への影響が懸念された。栄養・運動・休養と睡眠のバランスの取れた生活へ向けて幅広い分野から指導する必要があることがわかった。
- 日本教科教育学会の論文
- 2004-12-30
著者
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