中学生の「魚」に対する意識調査 : 家庭科教育における「魚」の教材化に向けて
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概要
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本研究では,家庭科教育における「魚」教材の方向性を探ることを目的とし,中学生の魚に対する意識調査についての分析を行った。調査対象は,漁業地域,地方都市および首都圏から5ヵ所を選定し,各地区の中学1年生を対象に,日常生活における生活体験として,魚釣りの体験の有無,調理体験,食事回数を調査し,さらに,魚料理に対するイメージ,魚の加工品に対する知識等を調べた。その結果,生徒の魚に対する認識は,地域によって大きく異なり,漁業地域のように,日常生活の中で魚に触れる機会が多く,魚に対して豊富な知識を持っている生徒が多い地域がある一方で,魚の形態把握もできていない生徒の多い地域があることがわかった。また,魚が栄養的に優れていることは理解されているが,骨や見た目の問題でマイナスイメージを持っていることが明らかになった。このような生徒の実態を把握し,地域の特性を生かした教材の検討および授業作りが必要であると考えられた。
- 日本教科教育学会の論文
- 1998-12-31
著者
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