高等学校家庭科における生活時間設計に関する授業実践
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概要
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本研究の目的は,高等学校家庭科における生活時間設計の授業を考案し,実験的授業を実践し,その授業内容を分析・評価することである。生活時間設計とは,生活時間の計画,実行,評価の過程をさす。生活時間設計を題材とする4時間の授業を考案し,実験的な授業を実践した。平日あるいは休日の一日の生活時間の計画を立てそれにそって実行させ,実行した一日を振り返らせた。授業終了後,授業に関連する質問紙調査を実施した。計画と実行との相違を検討させ,計画どおりにいかない原因について考えさせた。生活時間設計における他人との関わりについて評価させた。生活時間の計画を立てることは生徒にとって日常的なものでなく,計画を立てることの評価についても肯定的なものと否定的なものがあった。半数近い生徒は授業に興味を示したが,生活時間設計の意義を理解させるためにはさらなる検討が必要であることも明らかになった。
- 日本教科教育学会の論文
- 2002-12-30
著者
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