教科に現れる場依存型の認知型の文脈依存性に関する実証的研究
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概要
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本研究では,場依存型の認知型の生徒の計算能力が理科の文脈に依存することを調査した。まず,EFT,数学の調査,理科の調査を実施した。数学の調査問題は1次関数の計算である。理科の調査問題はボイルの法則に関する1次関数の計算である。理科の調査問題と数学の調査問題はそれぞれ2問ずつあり,同じ数値を使った。EFTの結果から,2つのタイプに分けた。得点の高い生徒を場独立型の認知型の生徒,得点の低い生徒を場依存型の認知型の生徒とした。EFTの結果と数学及び理科の調査問題の結果とを比較した。その結果,場独立型の認知型の生徒は両教科の調査問題が解けた。一方,場依存型の認知型の生徒は,数学の調査問題は解けたが,理科の調査問題は解けなかった。この結果から,場依存型の認知型の生徒には教科の文脈に依存する傾向のあることが実証された。
- 日本教科教育学会の論文
- 2001-03-31
著者
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