英語会(the English Speaking Society: E.S.S.)におけるスピーチの歴史的研究 : 英語学習における社会的インターフェイス装置としてのスピーチ
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概要
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本研究は,英語スピーキング学習に関する歴史的研究である。日本における英語スピーキング教育の教室が捨て去ったものの中には,「話す内容」に収斂する学習者の社会とのつながり,関わりの議論がある。国語教育における「話しことば」のように,就学年齢以前にある程度のスキルが備わっている,という条件が整っていないため教室では扱いきれず,この部分は概ね学習者個人に委ねられてきた。しかし,課外活動に目を転じてみるとこのような「社会性」を集団・システムとして守り続けてきた環境が見えてくる。それが英語会におけるスピーチ活動であった。本論文では,失われたスピーキングの本質的指向性である「思想表現」を指標として英語会のスピーチの歴史的検討をそのタイトル,内容,およびそれに対するコメントなどを通して行う。その結果,英語会でのスピーチが,ひとつのシステムとして教室での学習項目を思想表彰へと昇華させ,社会へと投射させるインターフェイスとなっていたことが明らかとなるであろう。
- 2000-03-31
著者
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