初級日本語学習者の第二言語不安についての基礎的調査
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概要
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第二言語の学習や習得に関わる情意要因の一つとして,最近国外において不安が注目されている。本研究では,これまでに着目されていなかった「目標言語使用環境」における不安の観点から,「教室内不安」に加えて「教室外不安」の概念を新たに提示した。留学生を対象に調査を行った結果,目標言語使用環境における初級日本語学習者の場合,教室内よりも教室外で不安を感じる学習者の方が多いということが明らかになった。また,教室内不安と教室外不安の相関は低く,それぞれの不安ごとに対処法を考えていく必要があることが示唆された。不安と日本語力,年齢,来日経験,日本語学習経験との間に明瞭な関係は見られなかった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1999-03-31
著者
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