日本語不安尺度の作成とその検討 : 目標言語使用環境における第二言語不安の測定
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概要
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本研究の目的は,日本国内における日本語学習者を対象とした日本語不安尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することにあった。調査の結果,教室内23項目,教室外22項目の不安項目が選定された。因子分析により,教室内からは「発話活動における緊張」「状況把握の不確かさに対する不安」「低い日本語力に対する心配(内)」の3因子が得られた。教室外からは「日本人との意志疎通に対する不安」「低い日本語力に対する心配(外)」「公的場面における緊張」の3因「が得られた。尺度の信頼性は十分に高かった。尺度の妥当性は,「対人不安」「曖昧さに対する耐性」「日本語の自信」との相関を用いて検討した。その結果,日本語不安は「対人不安」と正の相関関係にあり,「曖昧さに対する耐性」「日本語の自信」とは負の相関関係にあることが示された。このことから,尺度の妥当件が確認された。
- 日本教育心理学会の論文
- 2000-12-30
著者
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