個による学習体験の導入を試みた授業実践(1) : パン作り実習の発酵方法を中心に
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概要
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本稿の目的は,パン作り実習におけるパン生地の発酵方法の問題点を取り上げたうえで,個による学習体験を取り入れた抱き温め法によるパン生地の発酵方法を考え,小学校第3学年の授業実践を通して,その有効性について評価するものである。その結果,次のようなことが明かとなった。1 児童によるパン生地の発酵方法は全員が時間内に2倍くらいに発酵することができた。2 児童による授業と教材への評価は好意的なものが多かった。3 教師側・児童側の用具の準備・後片づけを必要とせず,また寒冷期の実習も可能であった。以上のことから,パン生地の第一次発酵を児童による抱き温め法によって実施することで,時間経過により温かくなっていく様子が直接体験できたことから,児童に分かりやすく,授業実践する時に有用である。
- 日本教科教育学会の論文
- 1996-06-30
著者
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