構成的方法による美術科教育の展開
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概要
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美術科教育は教育内容の領域として表現と鑑賞に分かれている。表現活動には、造形遊び、絵画、版画、彫刻、構成、デザイン、工作、工芸の分野が含まれている。これらの分野に共通する表現活動の一つとして構成的方法を想定することが可能である。本論文では構成的方法の成立を造形と美術の活動の関係と造形主義的美術教育の歴史的流れのなかに抽出し、考察した。そして、そこから導き出された内容として、造形要素と視覚言語の取り扱いを述べた。これらによって、表現と鑑賞の2つの領域の関係を明らかにし、従来までの表現領域の分野と鑑賞領域という並列的捉え方から、構成的方法による表現と鑑賞の領域の統合を試みた。
- 日本教科教育学会の論文
- 1992-03-31
著者
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