English as a School Subject
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概要
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人は身体を有する知・情・意の統合体である。その統合体を人格とよぶ。言語はその人格の表象であり,言語活動とは人格の表現または人と人との間の意思疎通としてのそれら表象の操作である。言語能力とは表象としての言語記号を操作できる能力を意味する。この言語能力の本質は,母国語の場合も外国語の場合も同じである。従って外国語としての英語を教科として教授し学習する目標の1つは,表象としての英語を操作できる能力の基礎を養うことである。それを実現する方法のうち本稿では2つのみとりあげる。1つは質問の技術により生徒の知的思考力を刺激し発展させること。他は劇的表現を通して生徒の知的要素と感情的要素を体験的に言語技能と結びつけることである。しかし,どのような方法も修練に堪えぬく意識的努力なしには効果は望めない。従って持久力は外国語としての英語を学ぶ日本人にとって英語能力の欠くべからざる1部をなすと言えよう。
- 日本教科教育学会の論文
- 1977-10-31