理科番組を用いた放送学習の分析的研究 : 発展学習における活動分析と評価
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概要
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本研究の目的は,放送の直接教授性の可能性と限界を探るために,理科番組視聴中の学習者のイメージ形成と番組視聴後の発展学習における問題解決活動の実態を評価する観点を明らかにすることにある。そこで,まず理科番組を1年間継続視聴してきている小学校5年生男子児童10名に,未視聴の理科番組を個別視聴させた。その後,番組内容に対して抱いたイメージを具体的な活動へと表現する発展学習の場を設定し,そこでの児童の活動を観察し,VTRに記録した。分析は,児童のイメージおよび具体的活動の2つの側面から行った。その結果,次のような知見が得られた。(1)児童の発展的活動は番組内容にもとづくものであった。(2)児童のイメージ形成を評価する観点としては,(a)番組内容との関連,(b)具体的活動への発展性の2点が得られた。(3)さらに,児童の具体的活動を評価する観点としては,(a)問題解決過程に沿ったものとなっているかどうか,(b)活動の継続性の2点が得られた。
- 日本教科教育学会の論文
- 1984-07-25
著者
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