技術科学習指導の改善に関する研究 : 中学生の鉋刀研磨の初期段階における分析的研究

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概要

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中学校に技術・家庭科が新しく設置されることになり,昭和34年最初に発行された中学校技術・家庭科指導書には,木材加工領域に「刃物の手入れ」が取りあげられていた。そのため教科書にも鉋刃研摩に関する記述が見られるとともに,現場でも鉋刃研摩に必要な機械,工具,砥石などが用意され,生徒に対する鉋刃の研ぎ方の指導や教師の鉋刃研摩法の研究などが行われてきた。しかし昭和45年つぎに改訂された中学校指導書技術・家庭編からは「刃物の手入れ」が削除されそのため教科書の刃物研摩に関する記述も削除され今日に到っている。この小論は,木材加工の学習において鉋刃の研摩が或る程度できるようにすることが,学習効果を高めるばかりでなくその後の学習にも大きく影響するという立場から,中学生に実験的に鉋刃を研摩させ,その切れ味を調べると共に,刃先の状態を微視的に観察し,鉋刃研摩が困難とされる原因を究明することによって学習方法の改善を目的としたものである。
1982-02-20

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