音楽科における授業構成の現状と課題
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概要
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授業は学校教育の大きな側面をになう営為であると同時に,その具体的な事実でもある。学校教育が意図的,計画的な営みであるとするならば,授業も,子どもの人格発達ときり結ぶ教育内容の習得をめざして意図的につくり出されるもの-構成されるべきものである。とすると,授業構成の原理を明らかにする作業は,授業をめぐるさまざまな研究の中でも,すぐれて根源的なものとして位置づけられることができる。本稿は,教育内容に対応した教材の構成という側面に焦点をあてた授業構成の原理を確立する作業の一環をなすものである。とくに本稿では,その前段として,教材の価値論や教師の資質論のみが先行し,客観的な授業構成研究のたち遅れている音楽科の現状を明らかにしながら,当該教科における授業構成のあり方について原理的な提案を行うことが目的となっている。
- 日本教科教育学会の論文
- 1981-04-30
著者
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