小学校音楽科における教科課程構成に関する一考察 : つくる学習活動を中心とした教科課程構成への一視点
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概要
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音楽科における教科課程構成に関する重要な課題のひとつに,音楽の論理・構造に即した教育内容を,どのような具体的指導過程において展開するかにかかわる課題がある。この課題解決へむけて,教育内容と子ども主体を取り結ぶ学習活動の組織化に関する研究が,ひとつの結節的な位置づけを与えられている。こうした文脈にそって,本小論では,高知県土佐郡鏡村立第二小学校の実践を紹介しながら,つくる学習活動の意義とそれを中心にした学習活動組織化の視点について考察することとした。つくる学習活動は,教育内容を子ども主体に媒介する上できわめて重要な意味をもっばかりでなく,子どもの音楽的認識能力の発達に関しても,有効な活動として位置づけられよう。本稿で紹介するつくる学習活動を中心とした鏡第二小学校の実践とそれに対する考察が,音楽科における教科課程構成への一視点となれば幸いである。
- 日本教科教育学会の論文
- 1979-10-31
著者
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