学習内容の構造(未知・帰納的,予知・演繹的)と学習効果との関係解析 : 気体の特性とその分離の実験授業成績
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「気体の特性とその分離」を題材にとって,教科書と,それに記されている実験とによって,気体A(O_2)とB(CO_2)を未知のものとして学習する場合(未知・帰納的)と,それにH_2の可燃性とNH_3が水にとけやすいことなどを示す実験を加えて学習する場合(未知・帰納的+追加実験)と,気体A(O_2)とB(CO_2)を予知して学習する場合(予知・演繹的)などの学習効果に及ぼす影響を追究した。(1)未知・帰納的構造の場合には,気体の性質を調べる方法-科学の方法-について,予知・演繹的構造の場合には,気体の性質-科学の内容-について,よく学習されている傾向がみいだされた。筆者は,このような傾向を「学習(とくに,認知)に対する関心の向きの効果」と呼ぶことにしたい。(2)また,学習に関係する心理的要素・過程の1つとして,「心像の焦点化傾向」と呼ばれる傾向がみいだされた。
- 日本教科教育学会の論文
- 1976-10-09
著者
関連論文
- 9 科学教育における言語習得や概念形成と学習方法や認知的発達段階との関係 : 土に関する実験授業成績
- 教材・教具の使用と学習効果 : 情報の受容型学習(あるいは,認知)の優勢傾向
- 学習内容の構造(未知・帰納的,予知・演繹的)と学習効果との関係解析 : 気体の特性とその分離の実験授業成績
- 教材・教具の使用過程が学習効果に及ぼす影響について : 電気そうじ機の実験授業成績
- 学習内容の構造(とくに,根拠を加えた)が学習効果に及ぼす影響について : 青少年の栄養の実験授業成績
- 学習内容の構造が学習効果に及ぼす影響について : 自転車の力の伝導のしくみの実験授業成績
- 学習の体系
- 精神薄弱児の行動特性とタッピング作業についての一分析
- 教材・教具の使用と学習効果との関係 : 情報の受容型学習(あるいは,認知)の優勢傾向
- 技術科教育の学習過程
- 技術科の種々の評価法と,その適用例
- 初認の優勢傾向について
- 役畜のけん引機構に関する研究
- 役畜による合理的なけん引方法に関する内外の諸業績
- 役畜のけん引機構に関する研究
- けん引用役畜に適する生体条件(とくに体型・体重)に関する内外の諸業績(II) : 推進機能上有利な生体条件
- けん引用役畜に適する生体条件(とくに,体型・体重)に関する内外の諸業績(I) : 回転運動の平行機能上有利な生体条件
- 学習内容の構造(とくに,実物観察など)が学習効果に及ぼす影響について : 鉱物のみわけかたの実験授業成績