身体障害者療護施設利用者と施設職員の主観的ニーズ認識に関する研究 : 主観的ニーズに関するアンケート調査の分析から
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概要
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本研究の目的は,身体障害者療護施設利用者と職員の主観的ニーズ認識傾向を明らかにする.特に両者の主観的ニーズ認識の差異を比較検討し分析を行った.研究方法は,全国の療護施設の利用者と職員を対象に,新たに作成した「身体障害者の主観的ニーズ尺度」を用いたアンケート調査を行った結果,利用者,職員209人ペアの回答が得られた.調査に用いた尺度は,「生活上のニーズ」因子,「心理的ニーズ」因子,「社会的ニーズ」因子の3下位尺度14項目から構成され,信頼性・妥当性を検討し妥当と判断された.分析結果,(1)利用者と職員の主観的ニーズ認識には「差異」がみられ,利用者よりも職員が主観的ニーズを過大評価していた.(2)利用者の主観的ニーズ認識傾向は,「社会的ニーズ」が最も高く,次に「心理的ニーズ」,「生活上のニーズ」の順となった.職員が利用者の主観的ニーズを正しく認識することの困難さが明らかになった.
- 2009-02-28
著者
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