ひとり暮らしの道からの撤退 : 親と暮らしていた脳性麻痺者がひとり暮らしとしての自立生活を実現する一過程
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概要
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筆者は,親の介助で親と同居するAさんという脳性麻痺者がひとり暮らしとしての自立生活を実現する過程について,本人の変化を中心に,環境要素と関連づけながら明らかにすることを意図した質的研究を行ってきた.この論文は,これまで発表したAさんのひとり暮らし実現過程の続編である.Aさんは親との同居生活から脱して,介助者の介助を受けてのひとり暮らしをしたいという思いを強く抱いていたが,「ひとり暮らしの道からの撤退」過程では,(1)家探し事件,(2)健康/健康管理不安の現実化,(3)介助者/介助者管理不安,という3つの出来事によって,ひとり暮らし実現への歩みから自ら身を引くに至る・本文では,(1)(2)(3)が発生したプロセスや背景についてC.A.Rappによるストレングスパースペクティブの個人のストレングスの枠組み,および,調整しがたいミスマッチという概念を主に用いながら,理解・記述・説明している.
- 2009-02-28
著者
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- 横山登志子著, M-GTA『ソーシャルワ-ク感覚』, 弘文堂, 判型:四六判, 総頁数:264頁, 発行年:2008, 定価本体2, 200円+税
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