高齢者のQuality of Lifeと生命予後に関する縦断研究
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概要
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本研究の目的は,高齢者のQOLと生命予後の関連を縦断研究により明らかにすることである.対象は,静岡県内に住む65〜84歳までの高齢者である.そして,1999年にベースライン調査として,QOL,生活習慣,既往歴等について質問紙調査を実施した.その結果,14,001人より回答があった.回答があった者を3年間追跡したところ,死亡の確認ができたのは781人,生存と確認できたのは11,509人,不明は1,711人であった.得られた結果を分析したところ,QOL得点が低いグループの死亡率が高いこと,性,年齢,既往歴,自立能力の調整をした分析でQOL得点が死亡率に影響することが明らかとなった.したがって,高齢者においてQOLを良好にすることは,生命予後にも意味があることといえる.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2006-03-31