認知症高齢者介護におけるグループホームケアの効果に関する実証的研究
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概要
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本研究は,認知症高齢者介護におけるグループホームケアの効果を実証し,その効果をもたらす要因を明らかにすることを目的として実施された.認知症高齢者グループホームをフィールドとし,5人の入居者を対象に入居から2年間の状態の変化に関してケーススタディを実施した.ケーススタディに際しては,入居者家族に対するフォーカスグループによって抽出された「ADL・IADL」「グループでの役割」「感情」「コミュニケーション」「認知症の周辺症状」のフレームワークを使用した.ケーススタディの結果,内容や速度には個人差があるものの,グループホーム入居によって入居者の状態が大きく改善されていることが実証された.さらに,これらの効果をもたらした要因を分析すると,(1)「個」の尊重, (2)環境,(3)グループのもつ力,(4)人生の継続性,(5)ケアの先駆性,の5点に整理された.
- 2005-11-30
著者
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