筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者における人工呼吸器装着の自己決定過程 : 患者・家族・専門職の認識のズレと相互作用による変化
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概要
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【目的】人工呼吸器装着の自己決定過程において,患者が家族や専門職の相互作用によってどのように変化したのかを明確にすることで,専門職の支援のあり方を検討することを目的とした.【研究方法】患者宅への定期的な訪問と,患者,家族および患者にかかわっている専門職への聞き取り調査を実施した.【結果】患者,家族,専門職には人工呼吸器装着に閑し認識のズレがあった.現在を見つめている患者の視点と,将来を見つめて支援しようとする専門職の視点のズレにより(認識のズレ)が生じていた.情報のズレから生じた問題は,専門職の継続的なかかわりにより情報提供されることで問題も解決したが,価値観の違いから生じる(認識のズレ)の解決は容易ではなかった.【結論】上述の患者・専門職の視点のズレを認識した支援が必要である.専門職は情報を提供するだけではなく,患者と家族間の相互作用を促し,家族としての合意形成を促進する支援が必要である.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2005-11-30
著者
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