知的障害者の一般就労継続に対する職場同僚の支援活動について
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概要
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本研究の目的は,知的障害者の継続就労の成功要因としての,職場同僚によるナチュラルサポートの重要性,とくに支援の「キーパーソン」の重要性を明らかにすること,さらに,より望ましいナチュラルサポートの方針や具体的方法を探ることである.そこで,5年余りにわたって中小企業に継続就労してきた重度知的障害者Aと,「キーパーソン」である同僚Mとの支援事例を取り上げた.そこから得られた知見は以下のとおりである.(1)支援者-被支援者の二者問関係は,支援者側の「アタッチメント」と被支援者側の「コンピテンス」との相互作用により継続されている.(2)二者間支援関係は,職場,家族,支援施設(職員),公的制度など,支援環境による支えを必要とする.(3)支援内容は,受容,身分保障,保護-信頼関係の構築,社内の理解の促進,地域住民の理解の促進に大別される.(4)継続的な就労は,重度知的障害者の社会的自立を促進させる.
- 2004-11-30