9-2 大正2(1913)年三条町水道敷設計画について : 三条市上水道の調査研究その4(計画系)

概要

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大正2(1913)年における三条町道敷設計画について考察を試みたが、これらから導かれるのは以下の点である。1)大正2(1913)年計画案が、五十嵐川左岸月岡を取水地としたのは、大正元(1912)年計画における高屋敷に水利上の問題があったためと推測される。2)大正2(1913)年計画案では"経費節減(約)"の考えを随所に見ることができ、これらはいずれも、大正元(1912)年計画に対しての修正である。但し、それらの修正は近代水道が本来備えるべき、「常時」性をも阻害している。3)大正2(1913)年計画案では予備発電機の不設置、木造の機械室等に、「常時」性や耐震・耐火性で問題を指摘できるが、これらも経費上の問題が大きく関与し、大正元(1912)年計画からの明らかな後退と見ることができる。
2010-07-18