触法精神障がい者に対する看護師の感情面での経験
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概要
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本研究の目的は、一般精神科病棟における、触法精神障がい者に対する看護実践の感情面での経験を明らかにすることである。触法精神障がい者が入院している一般精神科病棟において、14名の看護師を対象に、触法精神障がい者に対する看護実践についての面接調査を実施し、質的・機能的分析を行った。その結果、多くの看護師は最初、触法精神障がい者に対して、彼らの問題行動などから【患者への恐怖感】【患者への違和感】という陰性感情を持っていた。しかし、何人かの看護師は様々な看護実践を通じて患者の前向きな変化を観察したり、患者との信頼関係を深めることにより、【患者理解の深まり】や【患者が心を病むことの実感】が生じ、患者への陰性感情が軽減していた。そしてそれが看護師の意欲の向上とつながっていたが、その背景には患者をより深く理解したいという強い動機付けと看護師の患者に対する認知様式の移行の影響が考えられた。
- 2009-05-31
著者
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