保育士がもつ慢性疾患患児の保育への意識に関する研究(第1部 自由論文)
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概要
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担任クラスに慢性疾患をもつ子どもが在籍する保育士は,回答者の8割を越えていた。多かった疾患は,食物アレルギー,アトピー性皮膚炎,喘息であった。保育士が挙げた1事例に関する回答から,保育士は子どもの症状や注意事項を概ね理解していると認識していることが示された。約4割の保育士が,日々の保育の中で必要な配慮が十分できているかということや,緊急時の対応など,身体管理に不安を抱いることがわかった。しかしながら,医療機関との直接的な連携はできておらず,保護者を介しての連携にとどまっていることが明らかになった。保護者との連携はおおむね出来ているとの認識であったが,子どものことに無頓着な保護者の存在に困難感を抱く保育士もいた。今後の課題として,保護者と子どもの発達に関する共通理解をもち,発達過程を見据えた保育を行うことが挙げられた。
- 2010-12-25
著者
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