高精度・微小領域酸素同位体局所分析の取り組み(<特集>初期太陽系物質科学の最前線)
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概要
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二次イオン質量分析計はミクロンスケールの微小な試料の同位体比分析が可能である.ウィスコンシン大学では,二次イオン質量分析計を用いた酸素同位体比分析の高精度化に取り組み,約15ミクロン径のイオンビームを用いて±0.2‰,約2ミクロン径のイオンビームを用いて±1‰の分析精度(いずれも標準試料分析値の分散,2SD)を達成した.これらの分析法を用いて,4億7千万年前の堆積岩から回収された隕石由来のクロマイトや,NASAのスターダスト探査機によってWild 2彗星から持ち帰られた彗星コンドリュールの酸素同位体比の特徴を明らかにした.
- 2010-12-25