微小グリーンエネルギー源を用いたワイヤレス自己発電システム(電池技術関連,一般)

概要

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多数のセンサー群を人、物、環境中に配置し、各種の情報をセンシングするセンサーネットワークでは、各センサー群をネットワークに接続するための近距離無線端末が必要になる。これらの端末は電池交換のいらないメンテナンスフリーシステムにすることが有用となる。本論文では、微小ではあるが我々の身の回りに常に存在するグリーンエネエルギーを用いた自己発電型のバッテリレス近距離無線端末を紹介する。先ず、バッテリレスシステムの主設計要素であるエネルギーの生成(発電技術)、変換(電源変換技術)、消費(極低電力LSI)の観点からバッテリレスシステムを概説する。次に、我々が最近開発した3つのバッテリレスシステムとして、照明光通信による音声受信機、尿発電電池を用いた尿漏れセンサー、および、マイクロ発電機を用いたスマート体重計の特徴を述べる。最後に、今後のバッテリレスシステム開発においては、上記3つの主設計要素にアプリケーションも含めた総合的なシステム設計が重要となることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
2010-01-25