海岸構造物による岩礁域生物の生息場の造成(シンポジウム:海岸・河口域における環境修復・創造技術の現状と問題点)
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概要
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海域環境と調和した発電所の実現のために,海生生物の生息場として最適な発電所海岸構造物について検討した.まず,自然海域でホソメコンブとキタムラサキウニが共存する海域および磯焼けとなっている海域に調査地点を設定し,両海域の環境条件を比較した.その結果,共存海域ではウニの摂餌圧が複雑な地形と強い波浪によって制御されることにより,コンブ群落が形成されることが明らかとなった.さらに,電気バリアを用いてウニの摂餌圧を人為的に制御することによる,コンブ群落の造成実験を試みた.同時に,コンブとウニの生育に及ぼす様々な環境要因の中から,人工構造物により制御可能な要因について検討を加えた.これらの結果をもとに,ウニとコンブの共存が可能な新しい構造物の提案を行った.
- 日本海洋学会の論文
- 2002-02-22
著者
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