急潮による湾内の物理構造・栄養塩・植物プランクトンの変化(シンポジウム:急潮-沿岸と外洋の相互作用-)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
愛媛県宇和島市の遊子湾において,1990年8月30日から9月1日にかけて起きた急潮によって引き起こされた湾内の海水の流動,栄養塩濃度の変化,および植物プランクトンの現存量の変化を明らかにし,これらの変化の相互関連を解析した.急潮による暖水塊が湾内の表層から進入し,湾内の海水は底層から湾外に押し出された.急潮後,湾外の海水が湾内の底層から進入し,湾内の海水のほとんどがこれによって置き替わった.この時,下層の栄養塩濃度が上昇すると共に,表層の植物プランクトンが増殖し,急潮前より現存量が増加した.このような一連の変化から,急潮は底層の栄養塩濃度を上昇させ,これを表層に汲み上げるポンプアップの役割を果たしていると考えられた.
- 日本海洋学会の論文
- 1992-08-29
著者
関連論文
- マイクロコズムにおける組換え細菌の消長に関するシミュレーション解析
- マイクロコズムにおける代謝産物を考慮した微生物間相互作用のシミュレーション解析
- 淡水赤潮処理船の実績及び効果の評価 : 紫外線によるペリディニウム赤潮の除去
- 微生物群集における外来種・導入種の定着 : 種間相互作用からみた共存と排除のメカニズム及びその解析手法
- マイクロコズムの中に見るDNAから生態系まで
- Michael, R.G. (ed.) (1987). Ecosystems of the world 29 ; Managed Aquatic Ecosystems. 166pp. Elsevier Science Publishers, Amsterdam.
- 微生物生態教育研究部会
- 微生物生態教育研究部会
- 急潮による湾内の物理構造・栄養塩・植物プランクトンの変化(シンポジウム:急潮-沿岸と外洋の相互作用-)
- 急潮によって引き起こされる湾内の海水流動〔英文〕
- マイクロコズムを用いた水圏生態系の解析