沿岸における潮流乱れの性質(シンポジウム:沿岸海域における測流)
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概要
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沿岸海域において,潮流乱れの減衰を測定することによって拡散を予測するために,広島湾中央部の比較的狭い領域で多点にわたる潮流観測を行った.規則的な潮汐流成分を除去し,同時に潮流乱れの空間スケールを規定するため空間フィルターをかけた.波長400mより小さいスケールの乱れに対し,オイラーの自己相関関数の積分時間は約30分で,そのようなスケールの乱れの減衰時間は100分程度,見積られた拡散係数は約5×10^3cm^2/sで染料拡散より見積られた値にかなり近い.乱れの主軸方向成分は平均流の1/2程度の速さで下流に流されるが,横方向成分は初期にはほぼ平均流で運ばれ,時間の経過と共に次第に遅れ,主軸方向乱れの移流速度と同じ平均流の約1/2の速さとなる.
- 日本海洋学会の論文
- 1980-08-28
著者
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