「赤とんぼ」歌唱時における右前頭葉近傍血流とリズム・呼吸プロセスの時系列的相関に関する研究-近赤外分光法による-
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概要
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本研究では近赤外分光法(NIRS)を用いた脳機能計測法により,「赤とんぼ」歌唱中の脳血流を測定した.結果,歌唱中は,前頭葉の脳血流の酸素化ヘモグロビンのネガティブピークと呼気(歌い出し)点とがよく一致することが見いだされ,歌唱中は呼吸が脳血流に影響を与えることが示唆された.この呼吸による脳血流への影響は,歌唱にある程度没入した時でなければ見られなかった。従って没入状態に入ることにより,脳血流は脳神経系の活動と呼吸とに影響を受けている状態から,呼吸の影響が強くなる状態へとシフトしていると考えられる.
- 2010-02-08
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