児童用椅子設置型パーソナル空気清浄装置の開発とCFDによる清浄空気勢力範囲解析 : 第1報-Armrest Outletを用いた場合の性能評価

概要

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オフィス・住宅を中心に室内空気汚染問題が顕在化しているが、近年になり、さらに保育園・学校等においてもホルムアルデヒドおよびVOC(揮発性有機化合物)による空気汚染が深刻化しており、早急な対策が望まれている。特に学校における室内空気汚染問題はシックスクール問題と呼ばれ、学童のTotal Body Loadが成人と比較して小さいことも相まって、深刻な社会問題となっている。本研究ではシックスクール対策として、教室内、特に児童の呼吸域周辺の効率的な空気清浄化を目的として児童用の椅子に着脱可能なパーソナル空気清浄装置を開発し、その有効性を実験ならびにCFDにより検討する。空気清浄装置プロトタイプを用いた実験では、発熱する人体モデルを用いて空気清浄装置周辺の気流を可視化し、空気清浄装置ならびに人体発熱により形成される人体周辺微気象性状を把握するとともに、CFD解析では、供給された清浄空気の寄与率評価を行うことで効率的な清浄空気供給法を検討する。特に、供給空気の吹出角度を変化させたケースの解析を行うことで、呼吸域空気質の清浄化を達成する最適吹出角度の検討結果を報告する。
2004-01-25