球カプセル氷蓄熱材の蓄・放冷特性 : 第3報-顕熱を考慮した蓄・放冷速度の予測

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概要

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前報および前々報では,球カプセル氷蓄熱材の熱移動は潜熱移動が支配的であり,氷および水の顕熱は温度分布より予測可能であるとの立場から,相変化による体積変化速度の測定を行い,凝固および融解に関する熱通過率について報告した.しかし,顕熱の割合は条件によっては全蓄熱量の2割にも達するため,無視できない量である.また,相変化過程では潜熱の移動と顕熱の移動が同時に行われ,相変化速度が非常に小さい場合,カプセル内部の温度分布は顕熱の移動量が支配的となる.したがって,球カプセル内部の熱移動を表現するには,相変化と同時に水および氷の顕熱変化を考慮することが必要になる.本報告では,球カプセル内面熱伝達率の測定および球形氷の熱伝導計算法についての考察を行い,相変化に伴って進行する顕熱変化を考慮した球カプセル氷蓄熱材の融解および凝固過程の蓄・放冷特性の予測法を示した.
2000-10-25

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