セミパッシブな温熱環境調整を意図した南面ガラス張り大空間オフィスの室内気候 : 第2報-空気齢に基づく換気システムの性能評価

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概要

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研究の対象としたオフィスは,室内環境制御に関するさまざまな特徴を有しており,温熱環境に関してはセミパッシブな制御を目指している.また,換気に関しては,室内空気をかくはんせず緩やかで自然な空気の流れを作ることを意図しており,東西に細長い大空間オフィスの長手方向に空気が流れるように東側から給気し西側より排気する,横方向のディスプレースメント換気方式を採用している点に特徴がある.なお,温度差による浮力の効果は意図されていない.このような特徴を有する換気システムが実際に使用されている状態で計画どおり機能しているかを評価するために,トレーサガス(CO_2,SF_6)を用いた空気齢の測定を行ったところ,外気が東から西へ流れている様子が定量的にとらえられた.また,測定の再現性,ステップアップとステップダウンでの測定法や漏気の影響による測定値の差異などについて検討したので,それらの結果を報告する.
社団法人空気調和・衛生工学会の論文
1998-07-25

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