浄化槽を想定した硝化液循環型脱窒法における循環比等に関する実験的検討 : 第2報-硝化・脱窒反応にかかわる反応温度による影響
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概要
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前報(第1報)とともに,この研究は小規模浄化槽を想定した硝化液循環型脱窒方法における最適条件を求めることを目的とした実験的検討である.前報では合成汚水を用いて,主として脱窒効果と返送循環比および酸化還元レベルの関係について取り上げた.本報における検討事項は次のとおりである.1)合成汚水と都市下水における脱窒効果の比較と差異2)反応温度および循環比が及ぼす脱窒効果への影響その結果,次の知見が得られた.1)合成汚水と都市下水の汚水性状と実験結果の相違について検討を行った結果,合成汚水は,実験目的に合わせたものを選択して用いることにより実汚水の代わりに使用でき,得られた結果を基にして評価も可能であると認められた.2)反応温度5℃,15℃および25℃において硝化・脱窒の効果を各工程にわたり検討を行った結果,反応温度15℃以上,循環比0〜8において80%以上の硝化率が得られた.一方,脱窒反応においては15℃では60%程度とやや低率であり,25℃では循環比4および8において70%以上の窒素除去であった.脱窒工程においては比較的温度の影響を受けやすい結果となった.
- 社団法人空気調和・衛生工学会の論文
- 1994-06-25
著者
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