生活排水を熱源としたヒートポンプ給湯システムの実用化に関する研究 : 第1報-排水熱の実態調査

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概要

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生活排水を熱源としたヒートポンプ給湯システムの開発にあたり,給排水・給湯に関する基礎的データを得ることを目的として,ホテル2件,集合住宅2件について実態調査を行った.その結果,ホテル客室系統の雑排水は年間を通じ30℃以上あり,給湯熱量の70〜90%程度が排水中に保存され,ヒートポンプの熱源に最適であることがわかった.また,水質上の問題として,比較的多量に含まれている毛髪に起因する機械的トラブルが予想された.一方,集合住宅の合流排水は,排水温度・熱量ともに低レベルであり,また水質も劣悪であることから,ヒートポンプの熱源に必ずしも適しているとはいえないことが判明した.
社団法人空気調和・衛生工学会の論文
1993-02-25

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