ビジュアルドキュメントシステム
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概要
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産業機械・プラント産業を対象に、ライフサイクルにわたって増え続ける技術ドキュメントの量の圧縮、コストの削減、作成時間の短縮を目的として、部門、工場、企業間を連携した技術ドキュメントシステムの開発と実証研究を行なってきた。この活動実績をベースに、3D モデルとマルチメディアコンテンツを活用した次世代型の技術ドキュメントシステムの開発を目指してきた。一般的に、ものづくりで使用されるドキュメントは、事務系ドキュメントと技術系ドキュメントに大別できる。この技術系ドキュメントには、設計仕様書、購買仕様書などを中心として、技術情報の伝達を目的とするエンジニアリングドキュメントと、技術カタログ、設計マニュアル、製造マニュアル、サービスマニュアルなどを中心として、技術ノウハウの伝承を目的とする技術マニュアルがある。特に、技術カタログ・技術マニュアルに着目して、テキストと表と図で構成された紙形式の技術カタログや技術マニュアル (Static Document) に対して、テキストデータに加え、3D モデル、マルチメディアコンテンツ、計算式を併用して連結したビジュアルドキュメントシステム (Dynamic Document) を開発した。本稿では、この概要と実用事例を紹介し、併せて、現在開発中のビジュアルドキュメントシステムの構築手法についても考察する。
- 2010-11-19