無線アドホック網のルーティングプロトコル OLSR における経路表作成時間の数理解析手法
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概要
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無線アドホックネットワークのルーティングプロトコルである OLSR の経路表作成時間を時間的に非斉時なマルコフ連鎖の吸収時間として求める数理解析法を示す. OLSR は端末の網内移動が比較的少ないネットワークで用いられ,データ通信を開始する前に経路情報を確立する点に特徴がある. OLSR は隣接ノード間の接続情報のみを知らせあう Hello メッセージと,遠隔ノード間の接続情報を知らせる TC メッセージを用いて経路表を作成する.この 2 種類のメッセージは異なる周期を持つ一定時間間隔で送信される.本論では,経路表完成状態を吸収状態に持つマルコフ連鎖の吸収時間として,各端末が情報を持たない状態から経路表が完成するまでの時間を求める.2 種類のメッセージの送信時点や情報破棄時点ではシステムの状態推移構造が変わるため,時間的に非斉時なマルコフ連鎖を用いる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-02-20
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