上海市公共図書館・専門図書館・大学図書館における図書館職員の継続教育に関する調査報告(翻訳)
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概要
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21世紀は知識経済(Knowledge-Based Economy)情報技術によって特徴づけられるハイテク時代である。江沢民氏は「これからの国際競争は総合的な国力をめぐるものとなるだろう。つまりそれは知識,人材と科学技術力の競争である」と鋭く指摘した。時代の発展に適応可能な優れた資質を持った創造性のある人材の養成が,国際的な競争の中で我が国が勝利を得られるかどうかのカギなのである。知識の宝庫,文化の殿堂であるとともに情報の中枢となっている図書館は,新しい世紀における社会ニーズにこたえ,優れた資質を持った創造的な人材を養成する「生涯学校」(生涯学習機関)になるべきであり図書館サービスにおいて図書館職員がますます重要な役割を果たすべきであろう。したがって,図書館における人材養成の問題は,新しい世紀における図書館の発展あるいは図書館の社会的位置付けにかかわっている。図書館の人材養成にさまざまな検討課題があるなかで図書館職員の継続教育を強化することには,より現実的な意義が認められ,かつそれは急を要する課題である。このたび,「上海市文献資源共建・共享領導小組弁公室[上海市文献[情報]資源共同構築・利用グループ]」と「上海市図書館学会」が連携して,上海市の公共,専門,大学図書館の職員に関する継続教育の現状に関する調査・研究を実施した。調査グループは上記の3館種の99図書館に調査票を配布した。調査内容は図書館長,職員構成,職員教育および図書館サービスなど8項目からなり,関連するデータとして5,456件を回収した。また,調査グループは主要な公共図書館7館,専門図書館4館と大学図書館7館にたいし訪問調査を行った。さらに,中国科学院上海地区の図書情報業務交流委員会を訪問し,華東師範大学,上海大学,空軍政治学院,上海師範大学,上海市文化局の人員教育課などの各教育関係部門と懇談会を開いた。以下,今回の調査結果について概要を述べる。
- 日本図書館研究会の論文
- 2002-05-01
著者
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