利用制限のあるネットワーク下でプレゼンテーション同期をするための遠隔講義支援ツールの開発

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広域ネットワークを用いた大学キャンパス間や大学間をまたがる遠隔講義が増えている.遠隔講義は学生が移動することなく様々な講義の受講を可能とし,学生の教育機会を増やすことができるが,対面講義と同様の質を保つことが課題である.複数拠点間の教材のプレゼンテーション同期もその1つで,従来から種々のプレゼンテーション同期の提案がされているものの,セキュリティ上の観点からネットワークの利用制限が厳しくなる中で,複数大学のネットワークの運用方針にそれぞれ対応できるシステムは限られる.同時に,運用面からは,講演者が一般的に使用するPowerPointというプレゼンテーションツールに対応している必要もある.そこで,利用者環境に存在するファイアウォールやNAT等のネットワーク障害物に応じて対応方法を選択するプロトコルを搭載することにより,様々なネットワーク障害物の配下で動作できるプレゼンテーション同期支援ツールGOZARU+の開発を行った.本論文ではネットワーク障害物の分類とその対応方法について述べ,開発した支援ツールの概要について述べる.また,様々なネットワーク障害物が介在する場合の利用に関する評価や実際のインターネットサービスプロバイダや遠隔講義で使用した実証実験を通して,ツールの有効性を示す.
2010-03-15

利用制限のあるネットワーク下でプレゼンテーション同期をするための遠隔講義支援ツールの開発

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