特許請求項における多重多数項引用の検出と書き換え
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概要
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特許書類では「特許請求の範囲」に,発明を特定するために必要な事項を「請求項」(クレーム)ごとに区分して記載する.請求項には,独立して記述する形式(独立形式請求項)と,他の請求項を引用して記述する形式(引用形式請求項)とがある.引用形式請求項において,複数の請求項を引用する場合に「多数項引用」と呼び,さらに引用元が多数項引用となっている場合に「多重多数項引用」と呼ぶ.多重多数項引用は,日本では認められているが,アメリカでは認められていないため,多重多数項引用の形で記述された特許を,アメリカに出願する場合は「特許請求の範囲」を書き換える必要がある.実務上,3つの書き換え法が使われているが,人手での書き換え作業は煩雑なものである.本稿では,多重多数項引用の検出と書き換えを自動的に行うアルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムを,2004年に公開された約42万件の公開特許公報からランダムに抽出した100件のデータと,データパターン分類を行って設定したサンプルデータを用いて評価し,その妥当性を確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-07-15
著者
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谷川 英和
IRD国際特許事務所
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新森 昭宏
インテックシステム研究所
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谷川 英和
Ird 国際特許事務所
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新森 昭宏
株式会社インテックシステム研究所
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大屋 由香里
株式会社インテックシステム研究所
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