瞳孔径・視線と心拍情報を用いた映像要約方法とその評価(感性・情緒処理,<小特集>ディジタルエンターテイメントにおける数理・技術とコンテンツ論文)

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概要

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ディジタルビデオコンテンツの流通量が,映像技術やネットワーク技術の発展に伴って急速に増加している.そのため,全体の映像を短時間で内容が把握できるような映像要約技術のニーズが高まっている.しかし,人間の好みは人により異なると考えられるが,映像コンテンツ特徴のみによる従来の映像要約方法は視聴者の好みを反映できるとは限らない.そこで本研究では,視聴者の瞳孔径,視点及び心拍情報を用いて,映像コンテンツに対する興味度を算出し,視聴者中心の映像要約方法を提案する.具体的には,視聴者の生体信号でモデル化した興味度をもとに,映像コンテンツの物理的な特徴ベクトルに反映し,視聴者向けのパーソナライズされた特徴ベクトルを得ることによって,視聴者中心の映像要約を作成する.提案手法を用いて短編映画とドキュメンタリー映画に適用し,作成した要約映像の適合率及び再現率は,従来の物理的な特徴を用いた映像要約手法より優れていることが明らかとなった.
2010-11-01

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