コーポレート・ベンチャリングによる企業価値創造
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概要
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本報告は、日本企業が企業価値創造のためにオープン・イノベーション型のコーポレート・ベンチャリングを活用することの意義と課題を財務的な視点で考察したものである。近年の日本企業は経営環境の変化によって、クローズド・イノベーションによる研究開発投資・回収のサイクルで展開することが困難になってきている。そこでチェスブロウ(Chesbrough)らの主張するオープン・イノベーションによる研究開発投資・回収のサイクルが、大きな注目を集めている。しかしながらオープン・イノベーションの手法を導入することは、日本企業の財務担当者の役割を大きく変えることになる。近年における日本企業の財務担当者の役割は、不必要な資産を処分することや労務費・生産コストを下げること、有利子負債の返済によって、経営全体の経営効率を上げることであった。日本企業の財務担当者は、オープン・イノベーションを導入することにより、経営体外部のベンチャー企業などへの投資を行う、コーポレート・ベンチャー・キャピタルとしてのも求められるようになってきた。本報告では日本企業がオープン・イノベーション型のコーポレート・ベンチャリングを成功させるには、日本企業の財務機能を大きく変革することが必要であることを指摘するのとともに、財務機能を強化するための取り組みを紹介する。
- 2010-10-29
著者
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