15 8階建共用排気筒の現場調査(第2室原論設備)

概要

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京都市上京区今出川堀川、住宅公団、今出川分譲施設付市街地住宅の建設に際しガス風呂に対して共用排気筒を使用した。この設計については先に報告したが、これに基いて建設された共用排気筒の模式図が図-1である。住居部は3〜10階であるが以下これを1〜8階と言うことにする。また設計において各階の流量を等しく35m^3/hにするために各階枝管(直径8.80cm)に挿入されたオリフイスの直径を表-1に示す。設計に使用した流量・温度すなわち設計値と実物の共用排気筒に現われる流量・温度の比較を行うため昭和38年9月14日、同15日に無風全階を焚く場合の測定を行った。この第1回目の測定(9月14日)において枝管接合部周辺の隙間よりチヤンバー内空気が本管内に洩入することが判り、隙間を詰めて第2回目の測定(9月15日)を行った。この第2回目の測定値について設計値との比較および2.3の吟味を行った。9月15日第2回目の測定に引続いて最も不利な状態と考えられる一つの階を焚く場合について最下階を焚く場合および最上階を焚く場合の測定を行い、安全性の検討をなした。